マズローの5段階欲求を意識して幸せになる

皆さんは、「マズローの5段階欲求」をご存じでしょうか。

人間の、さまざまな欲求をグルーピングして5段階にわけたものです。

私はこれを知ったときにとても感銘を受けました。

自分がなんで不幸な気分になっているのか。

あの人はなぜイラついているのか。

犯罪を防ぐには。

子どもが健全に育つには。

などなど、この「マズローの5段階欲求」を知れば、わかるようになります。

マズローの5段階欲求とは

マズローの5段階欲求は次の順に、人のもつ様々な欲求がグルーピングされております。

  • 1段階目:食欲・睡眠欲・性欲などの生理的欲求
  • 2段階目:危険から逃れたい、安心なくらしがしたいなどの安全欲求
  • 3段階目:孤独は嫌、仲間と一緒にいたいなどの社会的欲求
  • 4段階目:認められたい、尊敬されたいなどの承認欲求
  • 5段階目:自分の力で何かを成し遂げたいなどの自己実現欲求

とされています。

1段階目:食欲・睡眠欲・性欲などの生理的欲求

「食欲・睡眠欲・性欲」は3大欲求と呼ばれているほど強い欲求なのは、皆さんも日々体感されているかと思います。

これが満たされてこそ、仕事もできますし、家族や友人とも仲良く過ごせますし、自分のやりたいこともできます。

満たされなければ、何においてもまず満たそうとします。

満たさなければ、最悪死に至りますし、簡単に満たすことができないのであれば、何とか得ようと攻撃的になり、他の人から奪い、その人を傷つけることになります。

世の中の仕事は、この3大欲求に対してのサービスが多いと見受けられます。

どんな人でも、ふと満たされないと感じれば、何においても満たそうとする欲求です。

2段階目:危険から逃れたい、安心なくらしがしたいなどの安全欲求

事件や事故、病気から逃れたいと、安全なくらしがしたいという欲求です。

1段階目の欲求と比較したとき、

例えば、もうおなかが空いてしかたがない、なにか口に入るものだったらなんでもいい、腐っているものでも、この得体のしれないキノコでも、、、

と考えれば、2段階目の欲求よりは1段階目の欲求が強いと思いますが、

1段階目の欲求が満たされていれば、腐ったものは食べようとは思いません。

連日連夜仕事尽くしで寝不足でなければ、危険な場所や不潔な場所で寝ようとは思わないはずです。

私は、以前食中毒になった時があり、その原因はシンクに長い時間置きっぱなしにしたお皿を、十分に洗って乾かさないまま、すぐに食事に使ったことでした。

それ以来、洗ったばかりのお皿やコップを使うことは、とても怖くてできません。

一度痛い目にあったこと、確実に痛い目にあいそうなことは決してしないです。

危険を避けること、安心なくらしがしたいことも強い欲求と言えます。

3段階目:孤独は嫌、仲間と一緒にいたいなどの社会的欲求

孤独は嫌ですね。

自分だけでできることも限られてきますし、誰かと話をすることもできないとあれば、何のために生きているのかわからなくなります。

今は家族がいるので、毎日毎日せわしなく、時間が足りないほどに過ぎていきますが、一人であると本当に暇です。

社会人になって2年間一人暮らしをしましたが、最初の年は新しいことができて楽しかったですが、2年目は惰性で過ごしていました。

たくさんの映画を見ても、新しいごはん屋を何件もさがしても、これは自分のためになることなのか?ただの浪費ではないか?と思ってしまいます。

何かしらのコミュニティに属していれば、自分の行動が良いのか悪いのかわかったり、そのコミュニティの中でやるべきことが定まったりするので、

「何のために生きているのか」がわかり、生きやすくなります。

もちろん自分に危害が加わるようなコミュニティに属することは避けたいし、それだったら1人のほうが”まし”なので、そこは2段階目の欲求にしがたい、安心を求めてほしいと思います。

属するコミュニティに気を付けるとしても、孤独には勝てません。

ただし、ここでは人と交流することが生まれるので、その分様々なトラブルが発生します。

人との上手な付き合い方を身に着けて、自分の生き方を確立していきましょう。

4段階目:認められたい、尊敬されたいなどの承認欲求

3段階目の欲求により人との交流が生まれ、自分の行動が定まってくると、今度はこの行動が正しいことなのか、すごいことなのか、が気になってきます。

これがとても厄介です。

自分のしたことに対して、認めてくれる人や称賛してくれる人はどれくらいいるのでしょうか。

例えば、なわとびの二重とびができたとして、誰がどのような反応をしてくれるのでしょうか。

なわとびを練習し始めた娘から見れば、「お父さん、すごい!」と言ってくれるでしょう。

では、二重とびをしているところに通りがかった、まったく面識もない人が「いや~すごいですね~!感動しました!」と言ってくれるでしょうか。

いや、娘でさえも状況によっては、練習に疲れて、おなかが減って、もう帰りたくて仕方がないときに、意気揚々と二重とびを見せつけられたら、すごいと言ってくれるでしょうか。

(1段階目から4段階目の欲求が満たされていない人から、「すごい!」と言われることはないと思っています。)

皆さんは「二重とび」がすごいものと思い、「イタベアさん、さすがだな~」と思っていただいているでしょうか。

この例を「二重とび」で伝えていることは正しいのでしょうか。

全員が全員、誰かがしていることを「正しい」とか「すごい」とかと思うことはできないと思います。

でも本人は、自分がしていることを「正しい」とか「すごい」とかと思ってほしいと思っています。

(二重とびができるってすごいんですよ。)

思われないまでも、「間違っている」とか「で?だから?」とかと言われたくないですよね。

このギャップが厄介ですね。

思ってもらえるコミュニティや相手と付き合うようにしていきましょう。

5段階目:自分の力で何かを成し遂げたいなどの自己実現欲求

とても崇高な欲求だと受け取りますが、単純に考えると、「やりたいことができると嬉しい」、「やりたいことができないと虚しくなる」ともいえると思います。

ただ、ここでいう「やりたいこと」と言うのは、便利なものを作ったり、人を感動させたりと、人のため・社会貢献のために、自分のスキルを使って行うことであり、

これまでの1段階目から4段階目の欲求をかなえるために、自分のために行う「やりたいこと」とは、一線を画すことだと捉えています。

5段階目の「やりたいこと」は、今までの経験やスキルから決まってくると思います。

まさしく「自己実現」です。自分の内側に持っているものを外に表します。

そしてそれは、1段階目から4段階目の欲求が満たされている状態で、初めてできることと実感しています。

やりたいことを行うには、集中力が必要です。

おなかが減った。のどが渇いた。眠い。そう思った瞬間、中断します。(1段階目)

行っている場所が、最初は安全であっても、危険や不快になってきたら手がつかないです。(2段階目)

何のために行っているのか、無駄なことではない、と意義を見いだせなければ、行おうと思いません。(3段階目)

また、途中途中、周りに認めてくれるものでなければ続かないでしょう。(4段階目)

以前は、5段階目の欲求は成人偉人の域になった人のもので、「1段階目から4段階目を気にせず、無我夢中で行える状態」と捉えていましたが、今は違います。

1段階目から4段階目の不足不満は、無視することができないほど、強い欲求です。

それらの欲求は、穴の開いたバケツのごとく、毎日毎時毎分毎秒と満たされなくなっていきます。

時には、人や社会にバケツをひっくり返されるかもしれません。

1段階目から4段階目にしっかり向き合いながら、それらを満たしながら、「やりたいこと」を行っていきましょう。

反対に、「やりたいこと」ができないというのは、とてもストレスです。

1段階目から4段階目の欲求が満たされずに、やりたいことができなければ、ついつい自分の意志が弱いと感じてしまいます。

他人の邪魔によってできなかったり、仕事が忙しくてできなかったりすると、自分の生きている意味が薄らいでいるように感じてしまいます。

そんな自分が嫌いになり、自信がなくなり、虚しくなってしまいます。

1段階目から4段階目の欲求に向き合いながら、どうにかして「やりたいこと」を行い、自分に自信を持ち、自分の生きている意味を感じられるようにしていきましょう。

幸せを感じられるようにするために

改めて、日々、気持ちを穏やかに、幸せを感じられるようにするためには、マズローの5段階欲求を意識して、1段階目から5段階目までを満たしていくことが大切だと感じています。

もちろん、各段階の満たしやすさは、人それぞれ異なるでしょう。

お金の有無、環境、スキルによって、その人の満たしやすさは大きく変わってきますし、その人の持つ欲求のバケツの大きさや形、穴の大きさは、その人の生まれた時から形作られた価値観によって千差万別です。

しかもそのバケツは、他の人からは見えません。

その見えないバケツを他の人が満たすことは、ほぼ不可能です。

自分の身近な人であっても見えないでしょう。

でもなぜ不幸と感じているかの検討はつくはずです。

解決はできないとしても、共感や気づいてはあげられるはずです。

そもそも、皆さん自分自身のことに必死のはずです。

自分で向き合い、5段階の欲求を満たしながら、幸せを感じられるようにしましょう。

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