メールやTwitter、ブログなど、ほぼ毎日文章を書いています。
メールであれば、みなさんも仕事の日は毎日毎時毎分毎秒、延々と文章を打っているのではないでしょうか。
お客様への連絡、上司への報告、イベントの案内など、メールの内容も多岐にわたるかと思います。
資料の作成もそうですね。
今回は、文章を書くときに使いたくなる( )書きは、読み手からは読みにくい、ということを書いていきます。
( )書きとは
今回取り上げている( )書きとは、以下のような書き方です。
人間(地球上のあらゆる生物を含む)は、呼吸(魚類はエラ、哺乳類や爬虫類は肺)をしなければ生きていけない。
呼吸とは、空気を吸って(主に酸素)、空気を吐く(主に二酸化炭素)ことである。
とても読みにくくないでしょうか。
言葉を読んだ時に浮かぶイメージが、ぶった切られている感覚になります。
( )書きを使わない書き方はいかがでしょうか。
人間は、呼吸をしなければ生きていけない。
人間だけではなく、地球上の生物も同様である。
魚類はエラで呼吸し、哺乳類や爬虫類は肺で呼吸をする。
呼吸とは、空気を吸って、空気を吐くことである。
空気を吸う際には主に酸素を取り込み、空気を吐く際には主に二酸化炭素を排出する。
文章は長くなりましたが、読みやすくないでしょうか。
書き手は( )書きを使いたい
書き手は( )書きを使いたいのです。
少なくとも私は多用していました。
メリットは、補足しながら短い文章で書けるからです。
メールで難しい内容の文章を書く時でも、メール自体が長くなってしまうことは避けたいなと思っているからです。
しかしメリットと言いましたが、これは私が書いているときに思っていたことです。
次の日に送信メールを読み返すと、とても読みにくいことが多々ありました。
相手に電話し、理解いただけたか確認していました。
相手からしたら、読みにくいわ、電話で同じことを言われるわ、電話で時間を奪われるわの三重苦は確定です。もっとデメリットがあるかもしれません。
しかし、書いている最中は、書き手は書きたいことが頭の中で整っているので、その際に読み返したとしても違和感は全くありません。その日に読み返したとしてもないと思います。
一回寝て、次の日以降に、内容を忘れたくらいに読み返すと、つまり相手の感覚で読み返すと、なんと読みにくいものかと驚愕します。
メールを送られた方は、送られたときに初めて情報を一度に受け取るのです。
読みにくい文章は読みたくありませんよね。
どういう時に( )書きを使いたくなるのか。
そもそも、どういう時に( )書きを使いたくなるのか。
それは、「補足」をしたい時です。
ある1文を書くときに、突っ込まれたくないという思いがあるので、補足をしたくなります。
補足自体はいいことだと思います。
ただし、2文目に書くとなれば、その分、文章は長くなるでしょう。
いいのです。それでいいのです。
読み手はその方が、頭の中に入ってきます。
先の例文でも
「人間は、呼吸をしなければ生きていけない。」
と、まず読みます。
そうすると「ほかの生物もじゃないの?」と刹那に思います。
すかさず
「人間だけではなく、地球上の生物も同様である。」
とくるので、読み手としては納得します。
1文の句読点「~。」まで読んで、すっとさせるのです。
他の例
他に使っている例ですと、
この宇宙には、地球と同じような星がある(と、私は思っている)。
句読点「。」を見失います。
この宇宙には、地球と同じような星がある。
と、私は思っている。
は、いかがでしょうか。
他には
「(ああ、ここで言い訳したら怒られるんだろうな。潔くあやまろう。)ごめんなさい。(どう思われただろうか。)」
ぎゅっとつむっていた目を開けて、恐る恐る上司の顔を見る。
実際に話した言葉がわかりにくいです。
(ああ、ここで言い訳したら怒られるんだろうな。潔くあやまろう。)
「ごめんなさい。」
(どう思われただろうか。)
ぎゅっとつむっていた目を開けて、恐る恐る上司の顔を見る。
心の中の声、つまりセリフの表現として( )を使いましたが、この書き方であればいかがでしょうか。
とどめに
( )書きはとても読みにくいです。
みなさん、カッコつけない、かっこいい文章を書きましょう。
(結局、それが言いたかったかい!!)
なんだか独り相撲でさみしいですね。
以上、( )書きについて書きました。
( )書きはとても読みにくいです。
みなさん、カッコつけない、かっこいい文章を書きましょう。
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