レッテル貼りは要注意です。
レッテル貼りとは、「あなたは○○な人だ」と、その人の様子を言葉にすることです。
これにより、レッテルを貼られた人は自信を持ったり、自信を無くしたりします。
最悪な場合は、死を選ぶことになるでしょう。
そのため、私は、このようなレッテル貼りに注意喚起します。
レッテル貼りの事例
レッテル貼りの事例を書いていきます。
例えば、会社の同僚や子供など、様々な人が様々なことをします。
褒められることとしては、、
人の役に立つこと、偉業を達成すること、周りと協力して物事を成すこと
褒められないこととしては、、
人に迷惑をかけること、目標を達成しないこと、協調性なく何も成し遂げないこと
良いとこや悪いこと、様々です。
その時に、
「あの人は勤勉な人だ」「積極的な人だ」「協調性がある人だ」
「あの人は怠惰な人だ」「消極的な人だ」「協調性のない人だ」
言われた人は、その言葉が頭と心に深く刻み込まれます。
重要なのは、この後の行動に影響がでることです。
例えば、
「好奇心旺盛だね」と言われれば、行動することが良いこととインプットされます。
次からは、躊躇なく興味あることをどんどん行うでしょう。
「不器用だね」と言われれば、自分のすることは不器用なんだと思い込みます。
新たに何かしようとしても「どうせこれもうまくできないよな」と頭をよぎり、躊躇するでしょう。
行動できるかできないかはとても重要です。
『その行動が、その後の人生を変える』は紛れもないセオリーだと思います。
この差は大きいです。
大げさではなく、数年後の資産額、寿命、人生の幸せ度に大きな差が出るでしょう。
他にも「誰にでも明るいね」と言われたときと、「君は八方美人だね」と言われたとき、その人はどのくらい笑顔を振りまけるのでしょうか。その後、良い人間関係はどれほど作れるのでしょうか。
事業の成功は、人との付き合いが重要と言われているのに。
レッテル貼りの長所と短所
レッテル貼りの長所と短所について、
長所は、やはり相手に自信を持ってもらえることでしょうか。
しかし私は、短所も相手に自信を持たせることだと考えています。
つまり、自信が他人によって作られることは良くないと考えています。
自信には”コシ”があります。
自分でこねてこねて育てていきます。
レッテル貼りは、他人がこねてしまうような感覚です。
丁寧に自分の手でこねてきた生地を、機械化してしまうような、プロの職人に任せてしまうような、加えるとたちまちコシができる調味料をぶちこむような、そんなイメージです。
一見、いい生地ができますが、それは自分でこね上げた生地ではありません。
そしてつい、こねたものに注目してしまいます。こねるという行動が大事なのに。
そこで自分でこねようとしても、どうこねてよいかわからず、素晴らしいものをこねなければと思ってしまい、結果こんなはずではないと自信を無くしてしまいます。
「物覚えがいいね」と、一見よさそうな言葉でほめ、相手も「自分は物覚えがいい」と思ったとします。
ある時、その人がどうしても思い出せないことがあったとき、もしくはもっと物覚えがいい人が現れたとき、「自分はこんなはずではない」と思ってしまうのではないでしょうか。
自分で育んできた自信はそう簡単には折れませんが、レッテル貼りで固められた自信はガチガチに固められており、一見強そうに見えますが、すぐに粉々に砕けてしまうほど脆いものです。
ほめるなら、叱るなら、その人の行動に
しかし、子供の教育や、部下の育成には、ほめたり叱ったりは大事でしょう。
そうでなければ欲望のままに自分のペースで行動してしまい、社会で生きていくには難しくなります。
ほめるなら、または叱るなら、その人の「行動」に対して言葉にしてみましょう。
「そんなこと言うなんてあなたは無神経だね。」ではなく、
「今のその言葉は相手のことを考慮できてなかったね。」
「あなたは明るい人だね。」ではなく、
「元気な挨拶をしてくれるから場が明るくなるね。」
行動をほめたり、叱ったりした方が、より言葉に深みが出ますし、かつ相手をよく見ているように聞こえます。
レッテル貼りは、ほめても叱っても、相手は「そんなことないのにな。本当の自分をわかってない。」と思ってしまいます。
そして無神経と言われたら、自分が言う言葉はどこか無神経なのかなと思ってしまいます。
行動をほめれば、どちらも、次も同じ行動をしていいのかどうかが判断しやすいです。
人は行動に迷うと、とてもストレスを感じます。
何していいかわからない状態がとても不安になるのです。
レッテル貼りにはよくよく気を付けましょう。
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