私は、自分の仕事に関係のある資格を取るようにしています。
皆さんは、資格はどのくらい取られているでしょうか。
そして、何のために取っているのでしょうか。
資格を取らない人は「資格なんて取っても意味がない」と言います。
はたしてそうでしょうか。
仕事をするうえで言えば、そうとも言えます。
資格を取ったからと言って、仕事の成績がすぐに良くなるとは限りません。
仕事の成績は、実践と経験が積み重なってその人の実力となり、相手に喜ばれることで出来上がります。
それに対して資格に合格したからと言って、その勉強で実践や経験が積み重なることはなく、昨日できなかったことが今日できるようにはなりません。
しかし、私は資格を取ることは大事だと思っています。
それは自分を成長させる手段だからです。
まず、意識をしなければ、資格を取ろうとは思いません。
資格を取りたい!引いては何かをしたい!と言うのは、大切なパワーです。
人間が作ってきたものは「したい!」という気持ちから生まれてきています。
この気持ちが大事です。
一緒に仕事をしている人でも普段から「○○をしたい!」と言っている人は好印象を持ちます。
上司への提言も「××をしなければいけない」よりも「○○をしたい!」のほうが通りやすいように感じています。
資格の話に戻りますと、「資格を取りたい!」と思うと、次にはどんな資格があるかが目に入ってきます。
本屋の資格コーナーに足が向きますし、周りの様々な職業の人を見て、どんな資格を持っているのかなと興味がわきます。
そして自分のなりたい像を思い浮かべます。
これも進みたい方向が見えると、1日1日を意味をもって過ごすことができます。
取りたい資格が決まったら、試験の日を定め、申し込みます。
この行動も大事だと感じます。
自分の意志で行動し、申し込むことにより後戻りできない状態を作ります。
覚悟を決めるということです。
身銭を切って、合格したら資格を取得できますが、不合格であれば何ももらえません。
人間、できることなら平穏に過ごしたいと思って生活をしています。
わざわざ自分の意志で、この状況に身を置いてしまうのです。
しかし成長したいなら、このように行動していく必要があります。
そして次は合格に向けて勉強します。
これは勉強をして知識をつけることも大事なのですが、どの資格にも共通することがあります。
それは、本番前に何度かの模擬テストを解いてみるということです。
まず、最初に模擬テストを一回解いてみる。
もちろん全くわからないでしょう。
問題文も、新しい言葉だらけで何が書かれているのか、何が問われているのかさっぱりだと思います。
けれどもそれでいいのです。
まずはゴールを知り、わからないことが何かを知ることが大事です。
これは仕事のやり方にも通じます。
依頼を受けたら、今やっていることは置いておいて、まずは取り掛かってみる。
そうするとわからないことが出てきます。
わからないことがあれば調べる必要があります。
依頼された相手が欲しているものや、それを依頼した意図がわからなければその時に確認します。
誰かに協力を依頼する必要があれば、その時に依頼します。
これを最初にしておかないと、依頼の期限ギリギリにとりかかって初めてわかることになり、間に合わなくなります。
試験勉強も、最初に参考書を通して読みたくなりますが、そうすると自分にとって何が重要なところかわからないまま読み進めることとなり、最初のページで気力が尽きてしまい、気づけば試験日ギリギリになってしまうでしょう。
参考書を読んでから取り掛かったとしても、解こうとすると覚えていなく、そこで初めて意識して調べ、そうして調べたことが記憶に残ります。
参考書を一通り読むのは、それなりの時間がかかってしまいます。
しかも結局あまり覚えていません。
まずは模擬テストを解いてみることをお勧めします。
最低でも3回4回解いてみることで、ほとんどの出題パターンを網羅することができますので、試験本番の時は「似たような問題を解いたことがある」状態で臨むことができるので、心に余裕をもつことができます。
最後に、資格を取ることで重要だと思うことは、「試験本番の空気を味わう」ことです。
今まで勉強したことを無駄にしたくないという思いや、ここまで集中できるのかと思うほどの試験中の集中力、試験時間終了前の焦りや緊張への向き合い方など、試験を受けないと味わうことはできません。
本番ならではの空気に触れることで、その回数分、心は強くなると思いますし、より次のことを強く思うはずです。
「準備が大切」と、、、
本番で失敗しないために、それまでの時間を有効活用する、試験勉強を習慣化する、生活リズムを整える、余裕をもって本番に臨むなどなど、準備における、仕事でも大切なことが盛りだくさんです。
まとめですが、資格試験をうけることにより、
- ○○をしたいという気持ちを持てる。
- なりたい自分を想像でき、意味のある毎日を過ごせる。
- 覚悟をすることができる。
- ゴールを把握して取り組む方法を学べる。
- 本番の空気に触れ、準備大切ということを学べる。
という、人として成長できるきっかけがあることを書きました。
特に最後の2点は、新庄剛志さんから『本番は練習のように、練習は本番のように』という言葉を聞き、まさにその通りで大事なことだと思い、自分の言葉で表しました。
たかが資格試験、されど資格試験
受けたことのない方は、ぜひ一度でも受けてみてください。
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