やらなければいけないことをやらなければいけない。
だけど、やりたくないことはやりたくない。
小学校の宿題、中学や高校のテスト勉強、大学受験、資格の勉強、仕事のタスク etc。。。。
やりたくないことをやらなければいけない場面はほぼ毎日あります。
毎日毎日、周りの誘惑に打ち勝って、やらなければいけないことをやる。
これは本当にきついです。
世の中の人はどうやって毎日を過ごしているのでしょうか。
ビジネス本でも、この手のテーマをよく目にします。
「できる人は、即実行!」「後回しにしない技術」「考えるよりまずは体を動かせ!」などなど
やはり多くの人が悩んでいるのでしょう。
やらなければいけないことをやらなかったことによって、痛い目にあう。
それはわかっている。
でもやりたくない。
ここまでは、全員思うことは同じだと思います。
ですが、ここからが、人によって行動が分かれます。
何とかして取り組む人。
何とかして取り組まない人。
子どもでも、大人でも、どちらかです。
そもそも、この「やりたくないけど、やらなければいけないことをやる」というのは、いつから始まるのでしょうか。
小学校の宿題?
いえ、私はもっと前から始まっていると思っています。
それは、離乳食を食べる時からです。
私の子どもを見ていて、そう思いました。
母乳の時期は、とてもおいしいらしく、ずっと飲んでいます。
ですが、離乳食になると、好き嫌いができ始め、嫌な時はかたくなに食べません。
まあ、味をつけないので、あまりおいしいものではないですよね。
余談ですが、YouTubeで、海外の赤ちゃんにチョコレートを初めて食べさせた時の動画を見たことがあります。
生まれて初めてチョコレートを一口食べたとたん、、、
赤ちゃんの目がカッと開き、全身に電流が走ったかのように動きが固まり、
「こんなおいしいものが、この世にあったんでちゅねーーーー!」
と言わんばかりに、びっくりしていた様子を覚えています。
我が家では赤ちゃんにチョコレートを与えることは厳禁でした。
虫歯の原因になると家内が言っていましたが、私としては、チョコレートが美味しすぎて、ほかの食べ物が食べられなくなるんじゃないかとも、その動画を見た瞬間思いました。
自分の欲望に忠実な赤ちゃんが、チョコレートに出会ってしまったら、おそらく離乳食を食べることに全力で拒絶するでしょう。
では、チョコレートを食べさせなかったら、離乳食をパクパク食べるのか。
答えは「No!」です。
もうすでに母乳の味を知っています。
母乳がどのくらいおいしいのかはもう覚えておりませんが、赤ちゃんは飲み続けます。
機嫌が悪くなっても、母乳を飲ませれば一瞬で落ち着きます。
家内に感謝です。
でもずっと母乳に頼るわけにはいきません。
家内のストレスは溜まり続ける一方です。
断乳の時は来るのです。
と、ここで一度、改めて本題に戻りたいと思います。
離乳食オンリーとなってから、子どもの食事に対する行動や気持ちへの向き合い方、そしてそれをサポートする親との接し方が、今後の「やりたくないけど、やらなければいけないこと」への向き合い方にそのまま結びついていくと感じています。
子どもが食べるときに効果的だったのは、やはり「ほめる」ことでした。
- 一口でも食べたらほめる。
- 食べきったらほめる。
- 集中して食べたらほめる。
- 行儀よく食べたらほめる。
これは「達成感」を感じることができ、次の「やらなければいけない」ことへのハードルが下がります。
やってほしくないことは「許さない」ことも効果的でした。
- 食べることをやめようとする。
- 残す。
- おもちゃやテレビに集中してしまう。
- 行儀悪く食べる。 ※片手で食べる、食べ物で遊ぶ、おはしやスプーンの正しくない持ち方
これは「親のいうことを聞く」ことや「親と会話する」ことの習慣をつけるのに効果的だと思っています。
子どもはいろんな行動をしてきます。
- ぐずって、いつまでたってもやらない
- やったと嘘をつく
- やらない理由を作る
- 寝る
ある時、上の娘が「眠いからもう食べられない。」というので、何度か食べさせようとしましたが、確かにその日の昼におでかけしていたこともあり、「じゃあ、ごちそうさまね」と食事を終わらせました。
そうすると娘は寝るどころか、ソファーにダッシュで向かいiPadでYoutubeを見始めたのです。
私はブチ切れました。妻もブチ切れました。
「「ゴルァーーーーーーーーーーー!!!」」
そのまま席に戻らせ、最後まで食べさせました。
やらないための行動を子どもはさまざまに繰り出してきます。
そんな子どもに親がどのように対応するかで、その子どもの行動パターンが形作られると思います。
そこでまかり通った行動で、今後やってくる「やりたくないけど、やらなければいけないこと」に向き合っていきます。
ほめてあげたり、気持ちや思いを伝えあったり、時には叱ったりと、こどもの向き合い方に舵を取ってあげることが大事です。
ちゃんとやったときの達成感は、次もやろうという気持ちにつながります。
成功体験を積み重ねることで、やるメリットも分かっていきます。
反対に、やらなかった時や嘘をついた時の罪悪感は、だんだんと自己嫌悪になりますし、それを開き直ってしまっている人は他人と比較したり、優位に立とうと攻撃したりと、生きづらそうです。
マザーテレサの言葉で、行動が習慣となり、性格となり、人生となるとあります。
「食育のたましい、百まで」
大切にしていきましょう。
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